『ペルソナ3 リロード』のDLCとして本編の後日談である『エピソードアイギス』の配信が決定しました。フェスで追加された後日談のリメイクになります。
本編のラストでは主人公が死んでしまうのですが、『エピソードアイギス』では残された人々はどうするのか、どうしたのかを描いた作品になります。
リメイクはフェスより簡単に? シナリオも調整
『ペルソナ3 リロード』で快適になったゲーム体験を踏襲する形でオリジナルの「Episode Aegis」をリメイク。
よりキャラクターに感情移入できるように調整を行ったほか、キャラクター固有の必殺技を追加。
アイギス専用のフィールドアクションなどダンジョンの追加要素により、本編をクリアした方にも新しい体験を提供。
リロードの公式ページを見る限り、フェスの内容と比べて快適に遊べて、かつ、シナリオも感情移入しやすいように調整を加えているとのことです。
難易度も下がってシナリオの大筋は変わらないと思われますがより納得しやすい内容になっていると思われます。
フェスのエピソードアイギスは評判が悪かった?
フェスのエピソードアイギスは評判が悪いという声をよくネット上で見かけますが賛否両論というのが正しいニュアンスではないでしょうか。実際にネット上のコメントを見る限り、未だに内容に文句を言い続けている人がいる一方、内容に納得している人もいなくはないようです。
エピソードアイギスの評判が悪かった理由をいくつか挙げていきます。
難易度が高かった
フェス版のエピソードアイギスの難易度は非常に高かったのが特徴です。SPの回復手段も少なく、敵の弱点を突こうにも見切り持ちが多い。味方のAIは指示ができないので思ったような行動ができなく、フラストレーションがたまる内容でした。
ひたすらにダンジョンにもぐるので本編のようなコミュニティで小休止もありません。難易度の高さはレベルを上げることで緩和することができますが、ハードモードしかなく、早くシナリオの続きをみたいと考えていた人には苦痛だったんではないでしょうか。
昔ながらのアトラスファンであれば納得できる難易度だったのかもしれませんが、シリーズとしては6年ぶりの新作でありキャラゲーよりにシフトしたペルソナ3からのファンとしてはついていくのも厳しかったと思われます。
仲間たちが争う
エピソードアイギスのシナリオでは時を戻せるということがわかり、死んだ主人公を救えるかもしれないがどうすべきかで皆で争うことになってしまいます。
主人公が選んだ選択だから主人公の死を尊重すべきだという真田に、どんな犠牲を払っても主人公に会いたいゆかり、仲間内で争うべきではないという順平、考えていることはあるが自分の意見を出すことができないアイギス。
個人的には闘技場で戦うとかコメディ!?と思ったり、あんまり感情移入ができなかったんですが仲間が争うのを見るのは嫌という人が少なくなかったようです。
最後はアイギスが勝利し、なぜ主人公が死んだのかを確認することになります。
主人公は死んだまま
エピソードアイギスのラストでも結局はペルソナ3の主人公は死んだままです。主人公は死そのものであるニュクスに人間の集合的無意識から生じた死を請う怪物エレボスが触れるのを防ぐために自らの命を賭してニュクスを封印していたのです。
エレボスがニュクスに触れると人類は滅んでしまいます。エレボスは倒すことはできますが人類の意識が変わらない限り何度も復活してしまいます。それを主人公は自らの命を賭して今も守り続けているわけです。
残されたメンバーでは力不足でどうしようもありません。最終的には今はどうしようもないけれども、人類が死ではなく、前を向いていく生きていくようになれば主人公を救うことに繋がるかもしれないということでメンバーは納得しそういった世界を目指すことを誓うのです。
主人公にとっての命の答えはコミュニティなどを通して交流してきた人たちを守るために自らの命を犠牲にするという選択だったんでしょう。最終ペルソナもメサイア(イエス・キリストをモチーフにしている)ですし。
ただ、そんな主人公に救いがないと感じた人も多かったようです。しかし、そもそもペルソナの世界の死って魂があったり、他の人間の体に乗り移ったりもできるのでそれほど否定的に見るほどでもないと思うんです。P4Uでも示唆されている通り復活もないわけではないと思います。復活するとしても数百年とか数千年とかそのくらいのスパンがありそうですが。
まとめ
不満の声が上がっていた部分はペルソナ4、5に影響を与えていくことになります。仲間はみんな仲良く、最後はハッピーエンド、難易度も下げる。順平のような嫌われるような本音を語っちゃうキャラもいない。
キャラゲーよりにシフトした以上、そっちのユーザーに合わせるべきだったんでしょう。痛みを伴う物語は歓迎されない。売上も伸びているのでペルソナシリーズはこの方向性が続くのではないかと思われます。
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